黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

父親たちの星条旗



スケール感といい人物像といい、すごくよくできた映画だ。歴史とは作られる物だという実証である。1枚の写真を国家がいかに利用したか、国債購入キャンペーン「本当の英雄は僕ではありません。一緒に戦って死んだ戦友たちこそ真の英雄です」と言う言葉が空虚に響く。お国のために死ぬのではない。戦友のために傷つき死ぬ、それが国家に利用される「戦争を続けるために国債を買ってください」。大事なのは国家ではないのだ。語り継ぐべき戦争がここにある。