黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

わらび餅@花かまくら


頂き物。450円位らしい。子供の頃駄菓子屋で喰っていたのとは随分違う感じ。きな粉はきめが細かく香ばしくうまい。本来わらび餅はワラビの根からとったデンプンなので希少である。おそらく昔喰ったのは芋とかタピオカから作った疑似ワラビ餅だったろう。お値段も竹のフネにてんこ盛りで子供のお小遣いで買える10円だったな。夏は屋台をひきながらチリンチリンと涼しげに鐘を鳴らしながらやってきた。この音を聞くと矢も楯もたまらず10円玉を握りしめて飛び出たものだ。それが同じチリンチリンでも味噌おでんの場合がありこれはガックリ来た。なぜなら味噌おでんも美味しくて好きなのだがいかんせん値段が高い。30円を一度に使うのは散しい気がしたし、味噌おでんは、はじめに味噌だけ舐めてしまうので最後は味のないこんにゃくだけを囓ることになり、そこのところ虚しさが残るのである。その点わらび餅は食べきってもきな粉が残るので爪楊枝でコネコネしながら丸めてはチョットづつ口に入れ楽しみが持続する。もちろん最後の最後は竹のフネを舌でおもいっきり舐めるのだ。