黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

「ご当地ラーメン」の地域ブランド戦略@新評論刊

『一杯の丼に「思い」を込めて』という帯が泣かせる。

旭川や和歌山などの老舗のご当地ラーメンの「いま」を前段に、後半では新しい地域釜石、八王子、笠岡の取り組みを取材している。どこにも共通しているのは、多種多様な分野の人々が参加している・そこに共通の話題があり対話がある。テーマは地産地消の食でありラーメンである。それらがわかりやすくかつエンターテイメント性を持つことで地域と深くつながれば活性化の起爆剤となる。加えて常に新しい話題を作り出すことつまり継続性が必要である。本書はラーメンの持つポテンシャルの高さを証明している。

裏表紙には、おぐるまさんらの作成した「笠岡ラーメンマップ」が乗せられている。

笠岡ラーメンは、いわゆる「ご当地」ではなく大崎裕史氏によれば「地ラーメン」と呼ばれている。「地ラーメン」とは、ご当地ラーメンと言うほどではないが、その地に根付いた特徴的なラーメンのことと定義されている。