黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

とり小屋@北区京橋町

携帯写真のため画質悪いです。
念願のとり小屋である。満席だったり閉まっていたり、なにかと縁がなかった。この日は夕刻時間が出来たのでバスで訪問。

薩摩鶏 とりごや」と書かれた戸を引くと席が空いている。なんと狭い調理場を挟んで向こう側にもカウンタがあって数人の男達がいる。こっちの壁と向こうとは造作が異なっている。どうやら壁をぶち抜いて作ったようだ。そういえば提灯を挟んでもう一つ入口があったな。

とりあえず熱燗。突き出しは、もも肉を刻んで甘辛く煮付けたので生姜が効いていてうまい。これだけで技量が推し量れるね。楽しみじゃ。ごま塩が添えられた野菜盛りが出てきた。量が多いし新鮮で大根人参スティックはそのまま喰える。胡麻は、おそらく塩粒も一緒に細かく擂ってあってしょっぱさがない。野菜が活きるね。

突き出しと野菜だけで一杯あけてしまった。塩つくね(ここではだんごという)と酒のお代わり。つくねはほんのり甘さがあって辛口の酒とよく合う。

やきとり。いわゆるねぎま。ねぎは玉ねぎ。歯応えがあって噛めば噛むほど味がにじむ。火加減最高。

ずり。でかいねぇ。薩摩鶏の砂肝はどんだけ大きいんじゃ。

きも。これも大きさにおののくね。砂肝の倍はある。表面はしっかり焼き目が付いていて中は程よいレア。レアは生焼けではなく火が通っている状態をいう。正確にいうと中心部がタンパク質が熱変性しはじめる温度の50度から60度に火が入った状態である。配膳時には余熱で中心温度は5度くらい上がる。これはステーキでもおなじことだ。ただし鰹のたたきは炎で炙るだけなので焼き加減をレアとはいわない。