黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

杭州飯店@新潟県燕市

中華そば750円 牛スジ煮込み600円 酒300円

新潟出張なら行くでしょう、杭州飯店に。燕三条で下車。洋食器の生産が国内90%というだけに駅のロビーにはスプーンやナイフなどが展示されている。

弥彦線に乗り換えて西燕駅に向かう。Mapでは店まで距離がありそうだったのでタクシー利用のつもりだったが、タクシーどころか改札口もフリーな田園の中の小さすぎる駅でありました。料金箱が置いてあるだけなのでお釣りがもらえず20円を寄付ですわ。

田んぼと住宅街を歩くこと15分ほど、看板が見えるとうれしいね。

行列なしでスムーズに入店。80周年でラーメンは100円引きの掲示がある。とりあえずお酒で疲れを癒やす。見渡したところチャーシュウメン、餃子の注文が多いみたい。

ディフォの中華そばを注文。事前に写真で見ていたものの実際に目の前に現れると並々のスープと背脂にたじろくわ。

不揃いなちぢれ太麺。きしめんくらいのと細麺が混在している。見るからにコテコテのスープと背脂を口に運ぶと意外にあっさりな醤油味に驚く。背脂がきめ細かくくどさがない、不思議な感触だ。大げさに言えば冨士屋的後口の良さ。正反対に思えるけどね。刻まれたタマネギがアクセントになってさっぱり感が増す。タマネギ大盛りでもいいくらいだ。メンマは味が濃く、チャーシュウは際だった特徴はないがこのスープとよく合う。

つい完汁してしまった。丼には「杭州飯店」の名前と「福来亭」の二つ記されている。これは隣駅燕の福来亭と親戚関係にあるらしい。

整然とした厨房内。会計時に列車の時刻を尋ねたら「一時間後ですよ」。駅までの所要時間を引いても40分以上ある。「ゆっくりしていってください」と優しいお言葉をいただいた。

まだお腹は余裕があったので、お酒のお替わりと牛スジ煮込みをお願いする。

このスジ煮込みはシチューだね。すごい旨味とちょっとスパイシーでカレー風味も感じる。これもあたりだわ。量があるのでお腹いっぱいになった。ゆっくり歩いて帰ろう。
新潟に来た甲斐があった。