黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

高級な肉をたらふく食う。しかもお安く@天地下


天満屋に限らずデパ地下の精肉店は高級な肉の宝庫だ。従ってお高い。お誕生日とか何かの記念日におごるくらいしか用はない。しかし精肉店は僕の天地下の周回コースに必ず入っている。アンテノールのケーキからはじめて時計回りに廻り最後が芭蕉庵からバス停に向かう。もちろんアイランド(中央部の店舗)を抜けるルートもいくつか決めてある。
 100g2000円とかの肉に混ざってお手頃なのものもある。いわゆる切り落としだね。これは形がバラバラでステーキには使いにくい。なんとかブロックで欲しい、で、カレ−用や煮込み用が重宝するわけだ。ステーキ肉に整形する段階でできた端材なので同品質といえる。
 筋肉は単純に言うとラグビーボールみたいな形をしている。中央部の太いところがステーキ肉になる。筋肉は端っこが骨にくっついていて、その部分はスジなので両端に向かってスジは多くなる。でも中央部に近いところは赤身の占める割合が高い。カレー・シチュー用と煮込み用に分類されているのは、たぶんそこの差だろう。骨に近い方(スジが多い)が煮込み用になるのかな(ここんとこ全くの私見です)。


で、カレー・シチュー用をいつも買う。問題はスジがどれくらいを占めているかだ。博打みたいなものだね。何回か購入したがスジが複雑でステーキにならなかったのは一回だけだ。
今回は右下の大きい塊(約300g)を購入1620円。この肉は脂で二分されていて、上がスジの多い部分、下半分がステーキに適した部分だと思う。どっちもステーキにするけどね。
スジの多い部分でもパイナップルやキウイ、ワインに漬けると柔らかくなるとものの本には書いてあるが都合よくあるわけでなし、すぐに喰いたいので切り方と肉用ハンマーで解決。
 さっと焼いて塩胡椒と少しの醤油のみでいただく。少々スジっぽくても肉の風味があるし、霜降りみたいにしつこくない。赤身のうま味がジュワジュワッと感じられれば満足だ。もちろん温野菜もサラダもたっぷり添えてる。牛脂がしみこんだ茄子はホンマにうまいわ。