黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

ラーメン西本@北区表町

えびめしセット(えびめし、ラーメン(醤油or塩)、コールスロー付)980円

今年6月に開店。モダンな今風の作りで人目をひく。

店内もオシャレで、JAZZのレコードジャケットが貼られている。調度品も選び抜かれたって感じ。この日は三人連れだったので奥のテーブル席に陣を取ったがカウンターにすれば良かったな。これは次回カウンタに座ってから書くことにしよう。

ラーメンは醤油か塩かが選べる。初回なので醤油ラーメンで。えびめしが意外に量が多い。コールスローはいんでいらが奉還町にしかなかった頃、高校生だった僕はこの甘酸っぱいサラダのようなものをどうしていいかわからなかった。「何遍も食べたら好きになる」と若いシェフに言われて初めは我慢して食べてたなぁ。通ううちに徐々に大盛りをリクエストする位好きになった。たぶん若き日の出井さんか後に倉田のいんでいらの店主になった方のどちらかだったんだろうな。

時代と共に味は変わる。東京のインデイラ渋谷本店にも何度か行ったが、最後に喰ったとき(6年位前)には、僕の知っているえびめしではなかった。岡山でも1970年代のいんでいらの支店大増殖から、えびめしやチェーンに至る現在まで、仕様は変化しているのではないか。僕の記憶にあるえびめしは今ピクニックレストラン円山店にある。

実はあまり期待していなかったのだが思った以上にいいラーメンだ。個人的には全粒粉しかもフスマいりの麺は好みじゃないし、太めの縮れも同様だ。しかし当初言われていた麺線が短い、ブツブツ切れるということはなかったし全粒粉自体が気にならなかった。配合を替えたのかも。背脂が甘めのスープによく合っている。メンマも甘いので昔の岡山のラーメンを継承しているといえる。ただスープは線が細いというか、些細なことで良くも悪くもなりそうな危うさを持っている。湯切りの加減で水分が多めのを喰った人もいるかもしれないし、タレの量が少し違っても大きく変わりそうな気がする。
麺の長さ