黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

志乃家@倉敷市

きいそば(温)350円
美観地区はどこも大行列。少し食べられればいいし、日差しが強いので行列してまではしんどいなぁ。そういえばと思いだしたのが志乃家さん。ゑビス通りからチョットはずれたちいさな店なので観光客には目をつけられていないはず。

うどん出汁でいただく中華麺を「きいそば(黄そば)」といいます。主に関西方面に多いです。姫路駅の「まねきの駅そば」が有名ですね。

「よかったら胡麻油と黒胡椒おつかいください」昆布細切り、かまぼこ、ネギというシンプルな構成。透けるスープが魅力的。

黄そばの起こりは、前述の「まねき食品」がうどんの保存方法で悩んでいた。いろいろ試行錯誤の末灌水を混ぜたら保存性が良く、美味しくなったことかららしい。法律上は灌水が入ると「中華麺」の扱いになる。うどん出汁に中華麺の組み合わせが出来たわけだ。(諸説あり)

後半黒胡椒を振ってみたらキリッとしたね。胡麻油は個人的には合わなかったな。
小食になったものだ。ちょうどいいくらいの腹持ちで倉敷の町を散策。子供の頃南町におばあちゃんが住んでいて路地を駆け回っていた。その頃と変わらぬ狭く曲がった小道、長屋の連なり、用水の流れ、懐かしいというよりよく残ってるなぁ。むしろ開発されたものの今は廃屋みたいになっている呑み屋街がもの悲しい。