黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

古い製麺機

昭和30年代に作られた特注の製麺機である。長い間「丸天」の麺を打ってきた。

奥の木製台座に手前の歯車がついた機械が乗る。右にはミキサーが付いている板が裏返しになっている。モーターは交換されているが他の部品は歯車一個を除いてほぼ手つかずである。

ゆりかごのような木枠に麺塊をのせ右側のローラで圧延する。左側には切り羽がついている。一度に4kgの粉を捏ねられ、出来上がりはおよそ80玉分である。ローラは鉄製鋳物。これでないと丸天のご主人は承知しなかったそうである。この製麺機は丸天からほど近い製麺所に設置されていたが、その麺屋さんの廃業によって現在所に移され稼働していた。丸天復活の立役者といえる。

いにしえの製麺所はかつて岡ビル内にあって重松食品さんやうどん屋さんの隣だったとのこと。帰ってから寄ってみた。せまいブースが並ぶその一角にこの機械があったのだ。