黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

スペアリブ

米寿を迎えた父が突如スペアリブが食べたいと言い出した。何事かときいてみると僕が学生時代東京で連れて行った店で喰ったのがうまかったそうだ。僕はそんなこと全く覚えていなくて、だいたい親が上京するなんざ縁故の不幸か子の不始末くらいしかないので僕にとっては思い出したくもない事柄に違いない。たしかに一時スペアリブに凝ったこともあったのであながち記憶違いではなさそうだし、父も上京した理由は忘れているらしい。こっちもその方が都合がいいのだけどね。そのとき父は50歳を超えた位の年齢だ。とすれば今の僕と大して変わらない年である。食べ物の記憶というものは不思議だね。30年以上経ってもふと想い出すものらしい。
早速天満屋地下でスペアリブ150円/100gを500gほど購入。オックス・テールやスペアリブは、いつもここで買う。2割くらいお高いが元が安価なのでたいした負担にならないし銘柄がはっきりしている。今回はピーチポークである。

マーマレードと醤油、ワイン、ニンニクに30分漬け込んで圧力釜で15分。

フライパンにあげて煮込み汁をひたひたにして、汁がなくなり照りがつくまで弱火にかける。

できあがりもいいが、一晩おいて冷めたほうが好みじゃな。