黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

九眼橋(くがんばし)@北区野田屋町

要予約

無性に辛いものが喰いたくなる。それには二種あって口から火を噴くような激辛、これは唇を真っ赤にして喉の奥が焼けるようなビリビリした感覚を汗だくで、注文したことを半分後悔しながらも修行のように耐えていただく料理と、唐辛子の辛さと旨みをじわっと引き出した家庭では出せない技を効かせた料理とである。九眼橋は後者である。

紹興酒の熱燗、クラゲの酢醤油和え。とりあえずクラゲ酢を紹興酒で爽やかにいただく。

よだれどり。次にチョット辛いよだれどりで口をならしていく。ほどよい酸味と甘味の中に山椒と唐辛子が効いて何度食べても飽きない逸品だわ。

牡蠣の唐辛子煮。鷹の爪状とピーマン型の二種類の唐辛子で埋め尽くされている。熱い蒸気を吸い込むだけで鼻の奥がピリピリする。

底から牡蠣とキャベツとカブ?が出てきた。辛味をまとった牡蠣はすこぶる美味い。ちなみに唐辛子は食べなくてよい。前回ひとつ囓ってみたが後悔した。

白菜の干し貝柱入り塩味煮込み。〆は口の中をリセットすべくあっさりな一品。貝柱の風味と白菜の甘味がマッチして、とろとろな食感がスープをいただいているようだ。この塩加減も家庭では再現しにくいだろう。