黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

欧風煮込料理研究所 Aile Rouge(エル ルージュ)@北区京橋町

欧風煮込料理研究所 Aile Rouge(エル ルージュ)@北区京橋町
コース4800円 ワイン 焼酎ロック

路面電車 西大寺町停留所から徒歩2分。旧プラザ此の跡地。2017年6月に開店された。

店内は当時とあまり変わらない。トイレの前に小壁が追加されたくらい。若い店主は1995年からパリで料理の修業され、帰岡後いくつかのホテル経験を持ち、昼は別の店でシェフをしながら、夜ここで煮込み料理の店をやっているそうだ。

アミューズ(ひとくちのお楽しみ)は、ハチノスのグラタンみたいなの。この一品でシェフの世界に引き込まれた。

前菜は、鴨のロースト。写真では表現出来てないが、肉は分厚い。奥底からレア鴨の旨味がにじみ出るわ。バルサミコとオレンジの皮のすり下ろしの、微妙に異なった酸味がいいハーモニーを醸し出している。

メイン・ディッシュは、ブフ・ブルギニョン(=ブルゴーニュ地方の郷土料理牛肉の赤ワイン煮)。今回は和牛のあばら肉を使っている。舞茸とマッシュルームが添えられていて下にピュレー(マッシュドポテト)が敷いてある。ソースが絶品でフランスパンでさらえた。

赤ワイン煮と共に提供されるスキレットに入った温野菜。ほのかに塩がしてあって、ソースを絡めると至福の時間だわ。

チーズの盛り合わせ。アイリッシュ・ポータ、ゴルゴンゾーラ、カーマンベール、パルミジャーノはそれぞれシェフの工夫で熟成されていて、干しイチジク、干しぶどうの甘みと生ハムやクラッカーの塩味、アーモンドの香りが次々に変わる輪舞曲のようなシェフの遊び心満載の逸品。

デザートも手作り。チョコムースに見えるがチョコは使われていない。カカオペーストと生クリーム他を練ってある(詳しくお話しされたが理解が行き届いてないw)。レモンのピューレが全体を引き締める。