夜のみ一組 完全予約制
オリーブ園にある牛窓国際交流ヴィラにレストランがある。東京広尾のイタリアンのレストランをしめて7月に牛窓で店を出された。
国際交流ヴィラは岡山県下に吹屋や牛窓などに五カ所ある。一流建築家の手によるオシャレな建物(インテリアも)は必見。しかしどこも10人ほどの定員しかなく、宿泊料金は三千から四千円位という格安。満室でも数万円しか売り上げがないのかな。通年繁盛する施設ではないしさして便利なわけでもない。バブルの落とし子みたいなものか。
入口から階段を下りて店内を見る。天井は高く見晴らしは抜群。薪ストーブもある。
たぶん今までろくに使われていなかった空間だったろう。accaが入ることで息を吹き返した感がある。
グラスワインをいただく。シェフお一人で調理から接客まで何もかもするので、お替わりはタイミングを見計らって素早く。
牛窓産の食材をふんだんに使った前菜。ガラエビ、小カブ、柿、ピーマン、マスカットなどが軽い塩とオリーブオイルでくるまれている。手前はacca風ままかり。半熟玉子のリコッタチーズかけ。
はじめにアルミホイルに包まれたタワーが登場。
開くとチヌと椎茸のオイル焼きしょっぱなからヘビーかと思ったが食べやすくて安心した。
パスタ。鴨を揚げてあるのかな平麺と淡目のブラウンソースにチーズがよく合う。
ワタリガニのパスタ。カニ・フォークを出してくれたので身をほじくって濃厚な味が楽しめる。
瀬戸内海のゲタとミツクラのマッシュルーム。マッシュルームの香りがクリームソースを引き立てます。
窓に映るシェフの姿。実はこのゲタでお腹いっぱいになったけどシェフは作業しているから、もう一品かなぁ。
〆は鴨のロースト。火の通りが抜群だね。どの料理も塩加減が絶妙で素材の味の濃さ、淡泊さが素直に現れている。お腹いっぱいだが心地よい満足感が味わえる。
シュウクリームには蒸し栗をおろしたのがふんだんにかけられている。フワッとした栗自身の甘さがより甘いクリームを中和するように全体を丁度よい甘さに馴染ませている。全く別腹だね。濃い珈琲が最後にでる。
シェフに送られて出ると真っ暗。僕らにとってこんなにゆったりした食事は久しぶりだった。
年内は予約で一杯らしいので次回は春かな。