黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

風知空知@楽彩工房

風知空知と書いてフーチークーチと読む。ブルースの名曲から名付けられたバンド名である。この夜はワンマンでたっぷり聴かせてくれる。

機材。

前半はロックやブルース、ジャズ系で。特に忌野清志郎3周忌を追悼した選曲を中心に披露された。後半は夕焼け楽団を中心に南部の風を感じさせてくれた。

MCの浅太郎氏。専門ではないのでたどたどしいが、語り口がほのぼのと場の雰囲気にあっている。

同級生の沖田君。ここ何年かステージに立つようになって腹が据わったのかちゃんと前を向いて弾いている。

ボーカル氏は声量があり歌はうまいし発音も明瞭だ。他のメンバーもコーラスができソロもこなしそつの無い演奏である。ただ全体的に音に確信がない。客席にどんな音を届けるか、そのために自分がどんな音を出せばよいのかが曖昧だ。出しゃばるくらい前に出る事も必要だし、逆に控えることも大事だ。それは曲に対して全員のイメージが一致してなければならない。出音を確認して全体を引っ張る強力なリーダーシップが、これからの課題だろう。各自のレベルは高いので、ただ演奏しましただけでなく、一体になったサウンドがバンドから放たれればグルーブも生まれる。