黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

All Right Now@モグラ

12月23日(日)6時開場 6時30分開演 2000円+1D 500円

今から40年ほど前僕たちに一番なじみがあったのがフリーである。ジャニス・ジョップリンとジミヘンが相次いで亡くなり、ビートルズは解散ストーンズはオルタモントで大騒動、レッドツェッペリンには熱狂したが敷居が高すぎる。そんなときポール・ロジャーズ、ポール・コゾフ、サイモン・カーク、アンディー・フレーザーのフリーは、年齢的にも近く兄貴的な存在だったし、なによりそのパワフルでブルージーサウンドが僕たちを魅了した。折も折東京に進学したときに初来日するという幸運にも恵まれ、後には当たり前になるマイクスタンドアクションにしびれたものだ。矢沢よりもっと前にだぜ。ベースの山内テツが加入して二度目の来日公演をしたのもうれしいことだった。しかしポールコゾフが亡くなりフリーは消滅した。ポール・ロジャースとサイモン・カークはバッドカンパニーを作り、テツはフェイセスに参加し再来日を果たす。
フリー自体はイギリスと日本でしか評価されなかったバンドで、活動期間は短くアルバム数も少ないので嵐のように目の前を通り過ぎていった感がある。
ポール・ロジャーズは初来日の時に見初めた女性がいて結婚した。マチさんである。マチさんは20年前ポールのソロツアーの際岡山に長期滞在していた。縁があって一緒に呑んだり備前焼を見学に行ったりした。マチさんはロンドン在住で数年前Twitter上で再会し、僕の仲間達がずっとフリーのコピーバンドを続けていて時々ライブをやってることを伝えたら感激してくれて、ポールがロンドンに帰ってきたら伝えると言ってくれた。そしてポール・ロジャースのメッセージとサインが送られてきたわけだ。23日お披露目をする。

打ち合わせの前に腹ごなし。ユアーズ@サンステの鯖寿司と御稲荷さん、一番人気の唐揚げ、焼き鳥など持ち寄りで。居酒屋もいいが、こういうのも楽しい。淺ちゃんはワインとチーズを持ってきてくれた。酒は御前酒元辻本店の宇喜多物語(もらいもの)他ビール。

なにわともあれ乾杯。左はCozysのギター日室君、画伯浅野君はMC、右端沖田君は「風知空知」のリードギターで皆同級生。沖田君は友達の中でも音を聴いた者は極少数で、長い間幻のギタリストと呼ばれていた。最近表に出始めてその腕前とともにギター・コレクションで名をあげつつある。

染みついた音ってあるよなぁ。僕らにとってはフリーがそんな感じ。
コピーするとものすごく不自然な音だったりしてキーがわからなくなってしまう。チューニングメーターがない時代は勘で音を合わせていたので各自微妙なずれが生じ、それがグルーブを生んだりするから不思議なものだねぇ。