黒爺のハーフボイルドな71年

黒爺の食い散らかしの恥 書き捨て

たけあきさんの麺

小麦粉は、十勝清水町産はるきらり。平成19年に採種された新しい品種で北海道でも生産量が少なくて希少価値の高い粉だそうだ。主にパン用の強力粉である。「はるゆたか」と同じように麺でも使える。

たけあきさんのご実家で昨年秋収穫された新物である。彼は5kg捏ねたらしい。蕎麦でもうどんでも捏ねたことがある人はわかるだろうが1kgでも結構な力が必要だ。しかも加水率(水の量)を決めて打つとなるととんでもなく重労働になる。どうやら5時間かかったらしい。体格のいいたけあきさんならではの技である。

TACKYさんのご厚意で鶏ガラスープと煮卵を、趣向に「つけ麺」も用意してくださった。

届いた麺は縮れて平太で色はややグレイかかっている。手に取るとウェットな感じでしっとりと重く、香りは強い。
データによると加水率40%、塩分1%、2mm16番、茹で時間1分30秒〜2分推奨。粉が新物で製粉直後ということで含水率はやや高いと思われる。色がグレイなのは粉に含まれる灰分が高いとのこと。

試作一号。鶏ガラスープにチー油とチャ−シュウのタレで味見すると、これだけでは線が細かったのでキミセ醤油を追加。淡い醤油ラーメンになった。チャーシュウは昨日僕が作ったものと桃屋の瓶詰め「味付きメンマ」。

見事な縮れ中華麺になりました。なにより色が綺麗です。生麺の時のくすんだ色とは全く違いますね。童話「みにくいアヒルの子」状態とでも表しましょうか。麺線はやや短め、スープの持ち上げも良好です。

試作二号。茹ではじめてから、つけ麺にしようか、いや間に合わないとじたばたしたのでとっちらかっていますが、茹で時間が若干長かった分、いい感じの柔らかさでコシがあって小麦の香りが強調されていました。

二杯をみんなで分けて食べたので腹にはこたえないよね。「つけ麺」でしめましょう。山岸さんの麺とスープはよく出来ていて「あつあつ」でいただきました。でも「ひやあつ」のほうが麺のしまりがいいね。
tackyさんご一家にはお世話になりました。また麺を送ってくれたたけあきさんごちそうさまでした。「はるきらり」の粉は、自作派さんに託しました。どんな麺になるか楽しみです。